YS電子工作ラボ

  第76回PICクラブ 情報交換会 (開催日 2020.09.26)
<紹介作品

BM64によるBluetooth BLE
  Android - PIC32MZ間オーディオプレーヤ
 
及び
Harmony V.3 プロジェクトファイル 
 HDD搭載PC vs SSD搭載PC 処理時間比較実験

以下、紹介に際し使用した資料
 
  BM64によるBluetooth BLE
  Android - PIC32MZ間オーディオプレーヤ 他1件
  2020.09.26 PIC情報交換会資料 
  YS電子工作デザイン http://www.ys-labo.com/  斎藤
  YS電子工作ショップ http://ys-labo.shop-pro.jp/
    
1.  システム概要
  Bluetooth:
 ・モード …… BLE、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile) プロファイル
 ・無線モジュール: マイクロチップ製 BM64
 ・セントラル側: Android スマートフォン(シャープ、403SH、Android ver. 5.0.2、Bluetooth ver. 4.1)
 ・ペリフェラル側:  マイクロチップ製無線モジュール BM64
           
2.  外観
2.1 全体

2.2 構成
① BM64モジュール
 BM64の実験部品としてマイクロチップのPIC32 Bluetooth Daughter Board(AC320032-3、下図)をを使用
② DAC部
 テキサスインスツルメンツ PCM5102A(秋月DIP化品)をmikro Busで使用
③ mikro Busモジュールを5個取り付けられる専用キバンを使用
3.  回路図(→PDFファイル
4.
  開発環境
 ・ Harmony v.2.04 XC32 v2.40 
 ・ PIC: PIC32MZ2048EFH100
5.
 デモ要約
1.  スマホ(セントラル)側とPIC_BM64(ペリフェラル)側をペアリング
2. スマホ側の音楽演奏アプリ Google Play Musicを起動する。
3. 希望する曲を選曲し、演奏を開始する。 → PIC側のDAC出力に接続されたスピーカから演奏曲が流れる。
4. スマホ側から 演奏一時停止/再開、 曲送り/曲戻し を行う
5. PIC側から 演奏一時停止/再開、 曲送り/曲戻し を行う 
6.   動作結果
  ➀ 動画  →  YouTube (1080pのHD動画)

 本プロジェクトファイルは、マイクロチップのHarmonyサンプルソフト"C:\microchip\harmony\v2_04\apps\bluetooth\audio\BM64_a2dp_hfp"(PIC32MX470F搭載PIC32 Bluetooth Audio Development Board)を PIC32MZ用に変更したものです。
7. 参考
8.1 プロジェクトファイル
 
     
PIC32MZ Harmony 2.04版  → down load  (注)
  8.2 YS電子工作ラボHP での紹介( → URL )
   







Harmony V.3 プロジェクトファイル 
 HDD搭載PC vs SSD搭載PC 処理時間比較実験

1.   要約 Harmony V.3プロジェクトファイルの処理時間改善のため HDD搭載PCからSSD搭載PCに買い替えしました。 SSD搭載化による処理時間の大幅改善を実験確認しましたので報告します。
2.   新旧PC諸元比較
   
項目 新パソコン(仮称:SSD PC)  旧パソコン(仮称:HDD PC) 備考
 CPU  i 7 - 9700K
( 64ビット、3.6GHz、8コア、キャッシュ 12MB)
  i 7 - 4790
(64ビット、3.60GHz、4コア、キャッシュ 8MB)
ドスパラCPU性能比較 
i7-9700K/i7-4790 =
2930/1440 = 2.03
 RAM  32 GB  8 GB RAM容量: 4倍 
 SSD  2TB (Samsung 970 EVO Plus 2TB)
 ・ NVMe、type 2280 M . 2
 ・ max速度 …… read 3500MB/s write 2500MB/s
 ・ OS,Harmonyインストール、  Harmonyデータ用 
 なし  
 HDD  4TB 5400rpm  SATA3  2TB 
 ・ 5400rpm  SATA3
 ・ OS,Harmonyインストール、 Harmonyデータ用 
 
 ソフトウェア
保存場所
動画データをHDDに保存する以外は、 OSを含めすべてSDDを使用 すべてHDDを使用   
メーカ  ドスパラ(秋葉原本店)オーダーメイド  HP  
購入年  2020年5月  2013年  
その他  ミニタワー型、 Windows 10 Home   ミニタワー型、 Windows 10 Home  
 
   
3.  実験結果
   
  実行
回数
処理時間   処理時間比  備考 
 HDD PC   SSD PC  SSD PC/HDD PC
ブランク
プロジェクトの
新規作成 (注1)
1個目 12分10秒  53秒 1/13.8 PC再起動後、新プロジェクト作成
2個目
以降
 1分05秒  40秒  1/1.6
1個目プロジェクトを閉じた後、別名の新プロジェクト作成
既存プロジェックトの
MHCを開く (注2)
1回目  4分56秒 32秒 1/9.3 PC再起動後、プロジェクト → MHCを開く
2回目
以降
 42秒 25秒 1/1.8 1回目開いたプロジェクトを閉じ、再び同じプロジェクトを開く
   
  (注1) ブランクプロジェクトの新規作成
       デバイス(PIC32MZ2048EFH100)設定 → コンパラ設定 → MHC立ち上げ
     
開始画面  →  完了画面

(注2) 既存プロジェクトのMHCを開く
     使用しているプロジェクトファイルは 下記パスのHarmony V.3のサンプルソフトuart_echoのPIC32MZ用です。
     "C:\Harmony3\core\apps\driver\usart\async\usart_echo\firmware\pic32mz_ef_sk.X"
     
開始画面  →  完了画面